税理士だけではなく、小さな会社のホームページで、商品やサービスの販売ページを作る場合に、ありきたりの内容では、顧客にアピールしないケースがあります。
そうしたときに、他と差別化するためにも、何かストーリーのあるセールスページを作りたいということがあります。
このとき、実際にその商品やサービスを提供して、顧客の悩みを解決したとか、大変喜ばれたとかいうエピソードがあるのであれば、それをページに書けばいいので、簡単なのですが、そうではない場合。
例えば、新商品で、まだ誰も使っていないとか。
新しく税理士事務所を開業したので、顧客がいないとか。
そうした場合に、使えるテクニックがあります。
それは、「スワイプファイルを使う」ということ。
スワイプファイルとは、過去に作られたセールスレターをぱくって使うこと。
その中でも、有名でよく知られているのが、「ピアノコピー」というやつです。
ちょっと、長いので全文を載せられないのですが、Googleで「ピアノコピー」で検索すれば、すぐに見つかります。
冒頭の部分だけ、紹介すると。
私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると!
アーサーはちょうど「ロザリー」を弾いたところだった。部屋は拍手で沸き返っていた。これは私のデビューを飾るドラマティックな瞬間だと確信した。友人すべての驚愕を目の前にして、私は自信たっぷりにピアノに向かって歩を進め、その前に座った。
「ジャックはトリックでもしようというのか」とくすくすと笑ったものがいた。
聴衆も笑った。彼らは私が一音も弾けないと思っていた。「彼は本当にピアノが弾けるの?」と、ある少年がアーサーに向かって言っているのが聞こえた。アーサーは「神にかけてもいいが、彼は弾けないよ」と、叫んだ。「彼は人生で一音も弾いたことがなかったんだ・・・でも、見てみろよ。恰好はさまになっているじゃないか。」嘲笑のなか、シルクのハンカチを取り出し、ピアノの鍵番のチリを軽くはらった。そしてちょうど、バデレフスキというピアニストが劇場でやったのを誰からモノマネしたのと同じように、立ち上がって、ピアノのいすを4分の1回転させた。
聴衆の後ろのほうから「あれはいったい何の真似だ?」という声が聞こえた。「おもしろいじゃないか!」と呼応する声があり、聴衆一同、笑いのうずに巻き込まれた。
ピアノを弾きはじめると
なんか、続きが読みたくなりませんか?
基本は
- ダメな主人公
- みんなの前で嘲笑されながら、何かにチャレンジ
- 失敗すると思われたものが、大成功
- 実は、成功の秘密は
という形です。
「ダメな主人公が、でも、実は・・・」という負け犬の主人公が、それを跳ね返すというストーリーです。
このセールスレターはとても有名で、このネタを使って多くのセールスレターが作られています。
ピアノコピーは、楽器の通信教育講座の広告なのですが
「私がウェイターにフランス語で話しかけられると、みんなニヤニヤして見ていました、、、でも、返事をすると、、、今度はあっけにとられたのです」
こんな風にフランス語の講座とかにも応用されています。
それ以外にも応用ができます。
税理士事務所を開いて独立すると言ったら、同僚たちに馬鹿にするように大笑いされた。
しかし、独立して1年後、ある講演会で再開すると・・・
とか。
このようにスワイプファイルを使うことで、あなたのサービスをアピールし、ストーリーのある「読ませるコピー」にすることができます。
新しく税理士事務所を開いたり、新商品・新サービスを展開しようと考えているけど、いいセールスページや紹介文が書けないと悩んでいるあなた。
ちょっと試してみては、いかがですか。