いよいよ、年明けの1月には、11月に行われた行政書士試験の合否通知が出ます。
もう受かったつもりで、行政書士として事務所を開設する準備をしている人もいるかもしれませんね。
多くの受験した方々は、今、ドキドキで待っていることだと思いますが、合格したら事務所の開設に動くとしても、まだ結果が出ていない状況では、そこまでするのは時期尚早です。
とは言っても、どうしても受かった時のことを想像してしまいますよね。
行政書士事務所を開設したら、やはりスタートダッシュをかけていきたいものです。
そのためには、今できることはしておいた方がいい。
では、何をするかというと、スタートダッシュをかけるには、どうやって仕事を取っていくかということをきちんと考えておく必要があります。
行政書士としての最初の仕事をどうやって獲得するか。
今いる行政書士事務所からもらえるという人でも、いつまでも古巣からもらえるとは限りません。
合格祝いとして、最初に仕事を廻してくれるかもしれませんが、その後も継続してくれるとは限りませんし、あなたもいつまでも古巣からの仕事しかしていないのでは、独立した感じはしないのではないでしょうか。
また、もしかしたら、知り合いの社長さんが仕事をくれると言っているかもしれません。
それでも、いつまでも依頼があるとは限りませんし、それ1回だけである可能性も高いでしょう。
とまぁ、そんなことを考えていると、やはり、自分で仕事を獲得できる方法を考えておかないといけないわけです。
そこで、考えていただきたいのが
「あなたの得意分野は何か?」
ということ。
まだ実務経験が少ない方は、得意分野というよりもやりたい分野と言ったほうがいいでしょうか。
あなたも知っているように、行政書士の業務分野は多岐に渡ります。
そうした広い分野のすべてで仕事を取るということは大変難しいことです。
当然、労力も分散されてしまいますし、ノウハウも貯まりません。
どんな分野の仕事でもやりますよーのような便利屋的な行政書士もいいですが、それよりは専門分野を持ったプロフェッショナルな行政書士を目指したほうが、スタートダッシュはかけやすいです。
(便利屋さんはプロではないということではありません)
そして、行政書士の業務には、単価の高いものもあれば安いものもあります。
一例で言うと、法人設立という業務がありますが、いわゆる株式会社の設立から医療法人の設立やNPOの設立など、いろいろあります。
これらの単価を見てみると、株式会社の新規設立は10万くらいなのに対して、医療法人の設立だと60万くらい。
NPOの場合は15万と、内容によって異なります。
当然、手間は違いますので、単価が違うのも当然なのですが、それでも業務によって収入が変わってきます。
株式会社設立を専門とするよりは医療法人の設立の方が、稼げる可能性が高まります。
もちろん、単純に単価だけで比較することはできないのですが、それでもこうしたことも考慮に入れて、どの分野で始めていくかを考えておくことは、行政書士事務所を設立していくにあたって、最初に考慮しておくべきことです。
なぜなら、それによって事務所のキャッチコピーも変わってきますし、アプローチする顧客層も変わってくるからです。
ちょうど、年末年始の時間のある時期です。
昼間は忙しいかもしれませんが、夜ゆっくりと考えてみるのもいいのではないでしょうか。